シェフの生い立ち その5

 

昭和60年代

世の中金余り現象

バブル夜明け前

アパート暮らしの終焉

昭和から平成へ。

消費税導入

本格的バブル経済突入そして崩壊

不良債権

貸し渋り

父親の他界。

柳橋「大吉」さんのアルバイトの採用が決まり、くすぶっていた高校生活から少しずつですが充実した毎日が過ごせるようになりました。

初めての仕事はホールでのサービスと厨房での洗い物、サラダの盛り付けです。ちなみに約30年前ですが、時給が500円。高校生の僕にはもらいすぎです。

大人の人達が額に汗して本気で仕事に取り組む姿を目の当たりにして見ることができたのは貴重な経験でした。

又、一番の楽しみは、プロのコックさんが作る賄いです。だいたいどこのお店でも、賄いを作るのは見習いの仕事です。先輩のコックさんや、料理長に少しでも認めてもらおうと必死になって作ります。まずい賄いを作るとまったく食べてもらえなかったり、その場で捨てられてしまう事もしばしば。僕もほんの少しですが、賄いを手伝わせて頂きました。

「けっこう、やるじゃねえか。」

なんて、言ってもらうと頭の中のアドレナリンが全開、やる気が倍にも3倍にもふくれあがります。

人をほめたり、気づいてあげるという行為は、その人間をのばしていく為に大事な要素だと思います。これは仕事に限らず、家族との日々の生活、夫婦間でも同じ事が言えると思います。

 『同じ釜の飯を食う。』

大好きな言葉です。他人同士が一緒に飯を食う事によって家族のような絆を生み、一つの組織になって力を発揮すると信じております。

僕もよほどの事がない限り、スタッフと食事をとるようにしています。又、仕事が終わった後、一緒に酒を飲んだりしてポロっと本音が出た時、「こんな事を感じ、思っていたのか。」考えさせられたり、へこんだり、笑ってみたり、泣いてみたり。

話を戻します。落ちこぼれの僕をアルバイトで採用してくれたマスター。面接の時に出して頂いたバヤリースオレンジジュースの味、忘れません。

賄いの時、カツの上にカレーをかけてくれた今も一つ上の先輩。料理の素晴らしさと道筋をつくってくれた料理長、ありがとうございました。

あの時に比べ、ちょっとは人としてましになったでしょうか。悪戦苦闘しながらも、日々、精進してまいります。

                                    続く

コメント

  1. 先ほどはどうも有り難うございました。
    良い写真が撮れましたのでうまいこと活用してみます。
    さて、こちらのコメント入力についてですが、どうやらメアドを打ち込むことに抵抗ある方が多い様なので、実験的に名前とメールアドレス入力の必須条件を解除してみました。
    (メアドは表示されない仕組みなのですが..もし、これによりスパムが増えるようだと元に戻します)
    これで気軽にコメント書き込んで頂ける方が増えるといいですね〜。

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