みほです、こんにちは。
みなさん、ワイン飲んでますかーー??
今年の猛暑に負け、家ではもっぱらビール、氷結果汁な毎日だったのですが、やっとワインを飲みたいなーという気分になってきました。
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昨日、家の棚をちょっと整理してたら、昔の(フランス留学時代の)ノートが出てきました。
当時はワインの勉強の一つとして、フランス各地のワイン生産者の下へ車をとばして行っていました。そこでワインの醸造方法や土地、ブドウの品種、ヴィンテージによる違いなどのレクチャーを受けながら実際にたくさんのワインをテイスティングさせて頂くことができました。
畑や環境は違えど一貫して言える事は、どの方も皆、ブドウや自然をリスペクトし、自分の仕事に誇りを持っていることです。
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とあるドメーヌでは、
ワインの仕事とは、あくまで自分主体の「仕事」ではない。自分はブドウが美味しいワインになるのをほんの少し「お手伝い」させてもらってるだけ。偉大なる自然と小さな人間の手によってワインは生まれる。と言った方がいました。とても心に残る言葉でした。
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だいぶ脱線しましたが、そんなワイン巡りの日々で出会った一つの素敵なドメーヌのワインを、今カンパーニュでもお客様にお出ししています。
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Domaine des Marronniers ドメーヌ・デ・マロニエール
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フランス・シャブリ地区で素晴らしいワインをだしているドメーヌです。
もともとは栗林だった土地を開墾してブドウを植えたのがマロニエ地区となり、その地区の代表的なドメーヌとしてマロニエールという看板を掲げるようになったようです。
その名の由来の通り、ほんのり栗の花のような甘くやさしい香りと、芯がしっかりとした爽やかな酸味が絶妙なバランスで合わさっています。
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ちなみにうちで今扱ってるのはプチ・シャブリです。
ふつうのシャブリと何が違うの?とよくお客様に質問を受けます。
それは畑の位置です。
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シャブリ地区のワインは大きく4つのカテゴリー分けされます。
・シャブリ・グランクリュ(特級シャブリ)
・シャブリ・プルミエクリュ(1級シャブリ)
・シャブリ
・プチ・シャブリ
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一般的によく飲まれていて生産量が多いのはふつうのシャブリです。みなさんのイメージ通り、キリッとしてて辛口な感じです。
プルミエやグランクリュは特定の優良畑でつくられたブドウでつくったワインで、色も濃く、余韻は長く、複雑な味を楽しむ事ができるシャブリです。長期熟成にも耐えられます。
さて、ではプチ・シャブリはというと4つの中の一番下っ端。お値ごろ価格でさっぱりとした味を売りにする若飲みワインです。なので平坦な味なものも多いです。
シャブリかプチ・シャブリかは主に法律で決められた畑の位置によって決められます。(当然ながらプチ・シャブリの畑は低地なので水はけが悪いなどの悪条件もつきます。)畑の位置はブドウに大きな影響を与えるのでより良い畑の確保が、ワインの出来を左右することになります。
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このワインはそのハンディキャップを見事跳ね返しています。
大げさではなく下手なシャブリより10倍ぐらい美味しいと思います。一番安く売られるプチ・シャブリにでもきちんと手間隙愛情かけてるのが飲んでみるとよく分かります。このドメーヌに訪問したときはちょっと年配のご夫妻が迎えてくれて、フランス語がつたない私の質問にも非常に熱心に答えてくれて、とても明るく、やさしい印象を持ちました。そのやさしさがきっとワインにも反映されているのでしょうね。素晴らしいワインです。
カンパーニュに来たときには是非飲んで欲しいワインの一つです。
(みほ)
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おまけ。
当時、ドメーヌ訪問時に購入した2004のシャブリです。たぶん、ソムリエ仲間と飲んで瞬く間になくなった記憶が。。。
こんな写真も出てきましたw。
1000ユーロで買ったオンボロ車に乗ってたのですが、よくオーバーヒートしてました。とりあえず水をぶっかけて熱がとれたらまた走れ!というフランス人様のお言葉を忠実に守ったお陰で無事帰国する日までもちました。
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